本記事では、本サイトで解説している全てのカードマジックテクニックをジャンル別に分けて紹介しています。
簡単なテクニックから難しいテクニック、ややニッチなテクニックまで数多く紹介しているので、辞書のような感覚で使ってみてください。
テクニックを覚えてからマジックを学ぶのも一つの方法ではありますが、マジックを覚えていけば自然とテクニックは身についていくものです。
初心者の方は以下記事を参考にし、最低限のテクニックを覚えたらそこから先は演じたいマジックを習得していっても良いと思います。
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何から見たらよいかわからないという方は「習得おすすめ度」の評価が高いものから見てみてください。
多くのマジックに使用でき、かつ比較的簡単なテクニックに関しては習得おすすめ度を高くしているため、初心者の方はおすすめ度の高いものから順に習得すると効率が良いと思います。
テクニックは分量が多いので探す際はぜひ目次を活用してみてください。
基礎中の基礎・トランプの扱い方
基本用語・持ち方・ポジション
難易度 |
☆☆☆☆☆ |
実用性 |
★★★★★ |
汎用性 |
★★★★★ |
習得おすすめ度 |
★★★★★ |
カードマジックを始める上での基本中の基本、デックの持ち方や用語について解説しています。
マジックには用語も多く、マジック初心者がいきなりテクニックや解説を読んでも何を言っているのかちんぷんかんぷんになってしまう可能性が高いです。
ざっとで問題ないのでまずは基礎を確認しておきましょう。
スプレッド・ターンオーバー
難易度 |
★☆☆☆☆ |
実用性 |
★★★★★ |
汎用性 |
★★★★★ |
習得おすすめ度 |
★★★★★ |
テーブルの上にカードを帯状に広げる技術、スプレッドと広げたカードをまとめてひっくり返すターンオーバーのやり方について解説しています。
いざやってみればなんてことのない技術ですが、スプレッドを美しくできるだけで観客の反応は良いものです。
使用する機会は非常に多いのでしっかりと習得しておきましょう。
カードシャッフル
難易度 |
★☆☆☆☆ |
実用性 |
★★★★★ |
汎用性 |
★★★★★ |
習得おすすめ度 |
★★★★★ |
カードマジックにおいて随所でする必要があるシャッフル。
本記事では基本となる3つのシャッフル「ヒンズーシャッフル」「オーバーハンドシャッフル」「リフルシャッフル」について解説しています。
フォールスシャッフルやカードコントロールを行う際も基本のシャッフルがベースとなってくるのでしっかりと動きを確認してみてください。
必修!基本テクニック
ブレイク
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★★★ |
汎用性 |
★★★★★ |
習得おすすめ度 |
★★★★★ |
デックの特定の部分に密かに小指を挟み、割れ目を保持しておくテクニックです。
テクニックとしての使用頻度は最も高く、カードマジックにおいてブレイクを使用する場面は当たり前のように出てきます。
本記事では基本的なブレイクのやり方に加え、特定の枚数目にブレイクを作る方法や応用についても解説しています。
ダブルリフト
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★★★ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★★ |
1枚のカードをひっくり返していると見せかけて2枚まとめてひっくり返してしまうテクニックです。
ダブルリフトを行うこと自体はそれほど難しくありませんが奥が深く、上手い下手がはっきり分かれるテクニックでもあります。
違和感のないダブルリフトをマスターすることでダブルリフトを使用したマジック全体のクオリティは飛躍的に上がります。
カードコントロール系
カードコントロールまとめ
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★★★ |
汎用性 |
★★★★★ |
習得おすすめ度 |
★★★★★ |
観客の選んだカードをデックの中ほどにいれて混ぜてしまったように見せかけて特定の場所(トップやボトム等)にコントロールしてしまうテクニックです。
コントロールには様々な方法がありどれを使うべきかは状況によって変わってくるため、多くの方法を知っておくに越したことはありません。
本記事では多くあるカードコントロールのテクニックをまとめています。
ダブルカットコントロール
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
ダブルカットによりデックを混ぜたように見せつつ、観客のカードをトップにコントロールするテクニックです。
難易度が比較的低いため初心者にまず覚えてほしいコントロール方法です。
とはいえ観客から見た「混ぜた感」はやや薄いので慣れてきたら他のコントロール方法にも挑戦してみましょう。
ヒンズーシャッフル・コントロール
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
ヒンズーシャッフルをしつつ観客のカードをコントロールするテクニックです。
ヒンズーシャッフルは日本人にとって身近で違和感がないので汎用性は高く、使用する機会は多いでしょう。
本記事ではトップカードをボトムに移動させる方法、ボトムカードをトップに移動させる方法について解説しています。
オーバーハンドシャッフル・コントロール
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
オーバーハンドシャッフルをしつつ観客のカードをコントロールするテクニックです。
オーバーハンドシャッフルは欧米でよく使われるシャッフルで、コントロールにおいては自由度が高く優秀です。
本記事ではトップカードをボトムに移動させる方法、ボトムカードをトップに移動させる方法について解説しています。
フォールスシャッフル系
フォールス・リフルシャッフル
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★★☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★★ |
リフルシャッフルをしつつデックの一部を動かさないようにするテクニックです。
便宜上フォールス・リフルシャッフルとしていますが、動かさないのは一部だけです。
とはいえ簡単な割に非常に使いやすく、使用する機会は多いでしょう。
フォールス・ヒンズーシャッフル
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
デックの一部を動かさずに行うヒンズーシャッフルです。
本記事ではトップを動かさない方法、ボトムを動かさない方法、全体を動かさない方法を紹介しています。
フォールス・オーバーハンドシャッフル
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
デックのボトム、またはトップカードを動かさないように行うオーバーハンドシャッフルです。
複数のシャッフルを織り交ぜる事によってより混ざった感を強調することができるため、覚えておいて損はありません。
ザローシャッフル
難易度 |
★★★★☆ |
実用性 |
★★★★☆ |
汎用性 |
★★★☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
デック全体を動かさずにシャッフルしたように見せることができます。
上手く見せるための難易度はやや高いものの、習得してしまえば非常に心強いテクニックです。
フォールスカット
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★☆☆☆ |
汎用性 |
★★★☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
カットしたように見せてカットしていないテクニックです。
単純ですが演技の中にさり気なく入れることで効果的に混ぜているように見せることができ、場面を問わず使用することができます。
本記事では最もオーソドックスなフォールスカットと、フラリッシュ要素の強いフォールスカットについて解説しています。
フォールスカウント系
エルムズレイカウント
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★★★☆ |
汎用性 |
★★★☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
「4枚を4枚に数えるフォールスカウント」とも呼ばれるテクニックで、4枚のうち特定の1枚のカードを見せることなくカウントすることができます。
あらゆるカウント系テクニックの基本となるカウントで、様々ある他のカウントを覚える前にまずエルムズレイカウントを習得するべきです。
特にパケット・トリックにおいては活躍の場面も多く、無くてはならない最重要テクニックと言えるでしょう。
ハーマンカウント
難易度 |
★★★★☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
5枚あるカードのうち、2枚を見せることなく5枚分数えることのできるテクニックです。
エルムズレイカウントの次に利用できる機械の多いカウントで、パケット・トリックにおいては重要テクニックです。
ツー・フォー・カウント
難易度 |
★★★★☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
4枚あるカードのうち、2枚しか見せることなくカウントすることができるテクニックです。
名前こそ「ツー・フォー・カウント」ですが、3枚であろうと5枚であろうと2枚しか見せずにカウントすることができます。
その分やや難易度は高く、スムーズに見せるには練習が必要です。
フラストレーションカウント
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
1枚の表面を何度も見せながら、手に持ったパケット全てのカードの両面をあらためたように見せることのできるカウント手法です。
目の錯覚を利用したテクニックで、難易度はそれほど高くありません。
両面をあらためたように見せることができるので、テンポよく行えばパケット・トリックにおいては効果的なカウントです。
コンボカウント
難易度 |
★★★★☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
6枚あるカードのうち3枚しか見せることなく6枚分数えて見せるテクニックです。
エルムズレイカウントの派生形ともいえるテクニックで、難易度はやや高めです。
傑作マジック「カメレオンカード」を演じる上では必要不可欠なテクニックと言えるでしょう。
バックルカウント
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★☆☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★☆☆☆ |
複数枚あるカードを右手にとって数える際、2枚以上のカードを重なったまま右手に取ることによって実際よりも少なく数えてしまうテクニックです。
バックルカウント自体が直接的に使われるマジックはそれほど多くありません。
しかしこのテクニックの肝となる「バックル」はボトムカードにブレイクを作る際をはじめ、多くの場面で使用する機会があるため確実に習得しておきましょう。
パーム系
カードパーム
難易度 |
★★★★☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★★☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
密かにカードを手のひらに隠してしまうテクニックです。
度胸のいるテクニックではありますが、パームを使ったマジックには不可能性の高い不思議なものが多いため習得すれば演技の幅は確実に広がります。
本記事ではオーソドックスなカードパームと、ボトムカードを自然な手の形でパームするギャンブラーズボトムパームについて解説しています。
バックパーム
難易度 |
★★★★☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
密かに手の甲側にカードを隠してしまうテクニックで、観客に手のひらが空であることを見せることができます。
空の手のひらからカードが出たり消えたり、といったマジックは全てこのテクニックが基本となっています。
マジックの中で使える場面はそれほど多くありませんが、習得しておくことで1枚カードがあればいつでも消すことができるため十分マジックが成立します。
「何かマジックやってほしい」と言われた際にいつでも対応することができるので、意外にも活躍の場面が多いテクニックです。
チェンジ系
チェンジ
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
手にしたカードを密かにデックの特定のカードと入れ替えてしまうテクニックです。
本記事ではトップカードと手にしたカードを入れ替える「トップチェンジ」と、テーブルにおいたカードを手に持ったカードでひっくり返すように見せかけて入れ替えてしまうテクニック、「メキシカンターンオーバー」のやり方について解説しています。
フォース系
リフルフォース
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★☆☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★☆☆☆ |
観客に自由にカードを選ばせたと思わせながら特定のカードを選ばせるテクニック、「フォース」の一種です。
デックをリフルしていき「ストップ」がかかった所のカードを引かせますが、そのカードはあらかじめマジシャンが決めておいたカードです。
フォースができると行えるマジックの幅は非常に広がります。
リフルフォースはフォースの中でも比較的簡単なテクニックなので、初心者の方におすすめです。
フラリッシュ系
ドリブルオフ
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★★☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
カードを右手から左手にパラパラと落としていくテクニックです。
ドリブルオフ自体には何もタネはありませんが、観客にカードを選ばせる際やカードが混ざっていることを示すための演出としてなど、利用場面は多岐にわたります。
汎用性は非常に高いので早い段階で習得しておきましょう。
その他のテクニック
シークレットアディション
難易度 |
★★☆☆☆ |
実用性 |
★★★★☆ |
汎用性 |
★★★★☆ |
習得おすすめ度 |
★★★★☆ |
トップカードの下に任意の複数枚のカードを付け加えてしまうテクニックです。
テクニック単体としては難易度も低く何てことありませんが、マジックの中では使える場面も多く「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。
使い方によってはカードのすり替えや移動現象に使ったりと、応用の効く重要テクニックです。
グライド
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★☆☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
ボトムカードを密かにスライドしてずらすテクニックです。
グライドを使うことでボトムカードのすり替えを行うことができます。
難易度は低く使える場面はあまり多くありませんが、グライドだけで行うことのできるマジックもあるので「何か一つマジックを習得したい」という初心者にはおすすめです。
ティルト
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★★★☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
トップカードを少し浮かせることで2枚目との間に隙間を作り、その間に特定のカードを入れるテクニックです。
観客からみるとトップカードが浮いていることはわからないのでデックの中央付近に差し込んでいるように見えますが、実際にはトップから2枚目に入っています。
かの有名な選んだカードが一番上に上がってくるマジック、「アンビシャスカード」によく使われるテクニックです。
ボトムリバース
難易度 |
★★★☆☆ |
実用性 |
★★★☆☆ |
汎用性 |
★★☆☆☆ |
習得おすすめ度 |
★★★☆☆ |
特定のカードを密かにひっくり返してしまうテクニック、「リバース」の一種です。
本記事ではリフルシャッフルをしながらボトムカードをひっくり返す「ボトムリバース」のやり方について解説しています。
まとめ
本記事ではカードマジックに使えるテクニックをジャンル別にまとめました。
本記事はテクニックの解説記事についても随時更新、アップデートを行っており、記事を追加した際には必ず本まとめにも追加しています。
新しいテクニックを知りたい際や、細かい動きなどを確認したい際には是非本ページを上手く活用してテクニックを探してみてください。