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【トランプマジックテクニック】ブレイクのやり方・コツ

本記事ではカードマジックをする上で基本中の基本となるテクニック、ブレイクのやり方やコツを紹介しています。

トランプマジックをこれから趣味にしてみたい方や、手品をしたいけど何から練習したら良いかわからない方はまずこの技法から覚えてください。

また、ブレイクを既に知っている方でも、"本当に正しいブレイク"を知らずに損をしているかもしれません。是非自分のブレイクが間違っていないか、確認してみてください。

 

トランプマジックの基本中の基本ではありますが、ブレイクという技法がなければ世の中にあるトランプマジックの8割程はできなくなってしまうでしょう。

逆にブレイクさえマスターできれば一般の人を驚かすには十分なマジックを演じる事ができます。

簡単な技法なので、この記事を読んでしっかり練習すれば誰でもマスターできます!

 

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ブレイクとはどんな技法?

割れ目が入った地面

別名ブレークとも呼ばれますが、英語ではbreakと書き、切断する、割るなどの意味があります。

マジックの用語は意外とそのまま英語にしたものが多く「割る」という意味が一番近いかもしれません。

この技法を使う事で、デックのどこかに特定のカードを入れた場合でも、見失う事なくカードの位置を正確に把握する事ができます。

 

ブレイクのやり方

トップカードの下にブレイクを作る場合

まずデック全体を左手にディーリングポジションに持ちます。

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この時左手の小指はデックの右下コーナー付近に来ているようにしてください。

次に左手の親指でトップカードを右側に1センチほどずらします。

ずらしたカードを左手の人差し指、中指、薬指で戻しながら、左手の小指を1枚目のカードの下に入れて、1枚目のカードと他のカードの間に隙間を作ってしまいます。

この時、小指は全てカードの中に入れるのではなく、腹の肉の部分だけを挟んで分けてください。

最初は力加減が難しいと思うので、小指全体を挟んでしまっても大丈夫ですが、慣れるにしたがって小指の腹の部分を挟み、隙間もできるだけ小さくして相手からはできるだけ見えないようにしましょう。

この状態でブレイクの完成です。

今回は1枚目の上にブレイクを作る場合でしたが、要はカードを密かに分けて保持すれば全てブレイクです。

2枚目、3枚めの下などにブレイクを作りたい場合は左手親指でトップカードを含む2枚目、3枚目のカードも一緒にずらし、それを揃える時に一緒に作ればよいのです。

デックの中ほどに作ることもあれば、ボトムカードの上に作ることもあります。

 

実用的なブレイクの使い方

特定のカードを見失わないようにし、コントロールする

「使い道がよくわからない」という方のために1つの使用例をご紹介します。

 

例えば相手のカードをコントロールするときに使用します。

デックを半分に分け、片方の上に観客のカードを置いてもらいます。

もう片方を上に乗せれば観客のカードは埋まってしまったように見えますが、中程にある観客のカードの上に密かにブレイクを作っておきます。

するといつでもブレイクからカードを分けて観客のカードをトップに持ってくることができます。

 

しかし直接ブレイクの上半分と下半分でカットすると相手から見て「何かした」感が強すぎるため、実際はダブルカットでのコントロールをお勧めします。

ブレイクからのダブルカットコントロールは簡単な割に使える機会が多いので、初心者の方にはまず覚えてほしいコントロールです。

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ブレイクの応用

ブレイクを保ったままデックを右手に移す

ブレイクを崩さずにデックを右手にビドルポジションで持つには、右手親指でデックの下エンド全体をしっかり持ちます。

ブレイクを右手親指で少し分けたまま保持することで、崩さずにデックを移すことができます。

ピンキーカウント

デック又はパケットの特定の枚数の上にブレイクを作る方法となります。

左手小指でデック、もしくはパケットの右下コーナーをぱらぱらと数えながらはじいてゆき、目的の枚数に達したら小指を挟んでブレイクを作ります。


ナチュラルブレイク

主に表のカードと裏のカードの境目にブレイクを作る方法です。

カードには元々デック全体に均一に反り、カードの曲がりができています。

表のカードと裏のカードを揃えるとその反りの向きの違いにより、隙間ができます。

実際にやってみるとわかりやすいですが、デック全体のうち上半分を持ち上げてひっくり返して重ねてみると境目に隙間ができているはずです。

その隙間を少し押し下げて隙間を広げ、ブレイクを作ります。

カードの自然な反りを利用して作るブレイクがナチュラルブレイクとなります。

ボトムブレイク

ボトムカードの上にブレイクを作る方法です。

ボトムカードの左下コーナーを裏から小指で押し、カードを湾曲します。

これはバックルという技法ですが、これを行う事によりボトムカードとその他のカードの間に微妙な隙間ができます。

この隙間に小指を入れる事によりボトムカードの上にブレイクを作る事ができます。

 

まとめ

トランプマジックを始めたての頃はこの技法の重要性がわからない方の方が多いと思います。

しかし、カードマジシャンの8割以上はこの技法ができなくなるだけでロクなマジックができなくなるかもしれません。それくらい重要な技法です。

どんなに素晴らしいマジックもこの技法の上に成り立っています。

この技法は素晴らしいマジックができるようになる為の第一歩です。

基本であるとともに、自然に、尚且つ確実にトランプを分けるには熟練が必要な奥の深い技法です。

ブレイクを覚えたら簡単なマジックから挑戦してみてはいかがでしょうか?

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