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ストップカードの種明かし・解説|54分の1の偶然

 

概要

ストップカード マジック概要

難易度 ★★☆☆☆
汎用性 ★★★★☆
インパクト ★★★☆☆

現象
観客は1枚自由にカードを選びます。
その後、カードを戻しデックはしっかりシャッフルされ、カードがどこに行ったかはわからなくなります。
マジシャンがデックからカードを裏向きに配っていき、観客の好きなタイミングで「ストップ」と言ってもらいます。
なんと、観客がストップをかけた所のカードを表に返すと相手の選んだカードが出現します

 

実演

観客からすれば、なかなか不可能性の高いマジックです。

何か仕掛けのあるトランプを使っているのでは?と疑われることもありますが、至って普通のトランプです。

少し練習すればすぐ演じる事ができるマジックです。

 

Stop Card【ストップカード】解説

このマジックで使うテクニック

両手にデックを広げてスプレッドしていき、観客に1枚のカードを選んで、覚えてもらいます。

覚えてもらったカードを裏返しにしてシャッフルしていきますが、その際に相手の選んだカードをボトムへコントロールします。

ボトムへコントロールした後は相手のカードの位置を動かさないようにしながらシャッフルをしていきます。

テクニック

コントロールの方法は何でも問題ありませんが、実演動画では以下の手順でコントロールしているので参考にしてください。

相手にカードを覚えてもらい、スプレッドしたデックを閉じるときに相手のカードの上に小指でブレイクを作ります。

その後、ダブルカットコントロールによって相手の選んだカードをトップへコントロールします。

テクニック

今度はヒンズーシャッフル・コントロールによって、トップに来た相手のカードをボトムへ移します。

テクニック

無事ボトムへ相手のカードをコントロールできら、後はそれを動かさないようにシャッフルしていきましょう。

実演動画ではフォールス・リフルシャッフルを使用しています。

テクニック

無事ボトムへコントロールすることができました。

相手に「下から1枚ずつカードを机の上に配っていくので好きな所でストップと言ってください」と告げ、左手の甲を上にする形でデック全体を裏向きに持ちます。

ボトムからカードを1枚ずつ配っていくわけですが、この際に手を下に向けたまま「グライド」を行います。

すなわち、左手の薬指と小指をデックの裏で引くことによってボトムカードを手前にずらしてしまうのです。

テクニック

グライドを使いボトムカードをずらすことにより、右手は下から2番目のカードを取ることができます。

「ストップ」がかかるまではグライドをしたまま常に下から2番目のカードを机の上に配っていきます。

相手から「ストップ」の声がかかった瞬間グライドを解除し、ボトムカードを引き抜きます。

あとは今引きぬいたボトムカードを表に返して見せればマジックは終了です。

相手からはあたかも今「ストップ」と言ったところから選んだカードが出てきたように見えます。

 

ストップカードのコツ

相手にボトムカードを見せないように注意する

このマジックに限った事ではありませんが、ボトムカードへのコントロールは特に注意を払う必要があります。

ボトムカードはふとした拍子に相手に見えてしまう事も多く、特にコントロール後のフォールスシャッフル中には注意が必要です。

ボトムカードが見えた瞬間マジックが台無しになってしまいます。

ボトムカードを見ない

しっかりとボトムへカードコントロールができているか確認したくなる気持ちはわかりますが、ボトムを自分の方へ向けてチラ見する事も厳禁です。

観客は無意識でマジシャンの目線を追います。

ボトムカードを見れば「そのカードに何かあるのか?」という疑念を抱かせてしまう事は必然です。

確認する必要がないよう、自信もってコントロールできるようにしてからマジックに臨みましょう。

枚数を言わせるのもあり

「ストップカード」というマジック名からは外れてしまいますが、無理に観客に「ストップ」と言わせるのではなく、「好きな数字を言ってください」とするのもありです。

例えば観客が「5」と言ったら5枚目でグライドを解除して相手の選んだカードを出してあげればよいのです。

「ストップ」はタイミングが難しく、グライドが遅れると観客からは「余分に1枚配っている」という印象を抱かせてしまいます。

インパクトは若干弱くなるかもしれませんが、枚数を言わせた方がグライドをするタイミングがわかりやすいので、マジックの成功率は上がります。

まとめ

ストップカードはマジック初心者におすすめのマジックです。

あまり難しいテクニックを使わない上に結構なインパクトを与える事ができる良作マジックです。

また、カードコントロールといった重要なテクニックの練習にもなるので是非練習してみてください。

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