現象
難易度 | ★★★☆☆ |
汎用性 | ★★★★☆ |
インパクト | ★★★★☆ |
現象
マジシャンは膨らんでいない風船を取り出し、仕掛けがないことを観客に手渡して調べてもらいます。
マジシャンは風船を膨らまして手に持ち、観客からスマホを借ります。
スマホを膨らんだ風船に押し付けていくと、目の前で風船の中に入ってしまいます!
最後は風船を切ってスマホを取り出し、観客へ返します。
実演
仕掛けのない風船とスマホでできる手軽なマジックですが、テレビでも演じられる機会があるほどに衝撃的なマジックです。
コツさえ掴んでしまえばそれほど難しくないので、練習していつでも演じられるようにすると非常に重宝しますよ。
自分のスマホでやっても良いですが、マジックは基本的に観客の道具を使った方が不思議さが増します。
実際に演じる際は観客のスマホを借り、観客自身によって風船を膨らましてもらうと良いでしょう。
クロースアップから小規模なステージマジックまで幅広い場面で演じることができる、非常に使い勝手の良いマジックです。
マジック解説
準備
風船を用意します。
破れにくくて透明なラテックス加工の風船がおすすめです。
演技
用意した風船を観客によく見せ、仕掛けが無いことを確認してもらいます。
手渡して調べてもらっても問題ありません。
風船を大きく膨らましていきます。
スマートフォンよりも風船が大きくないと成功しないので、風船は大きめに膨らますようにしましょう。
風船を膨らましたら口は結ばず、右手の人差し指と中指で挟んでしっかり押さえておきます。
観客からスマーフォンを借り、左手に持ちます。
「スマートフォンを風船の中に入れます」と言って左手の平にスマホを置いて構え、上から風船を押し付けます。
風船の口を持つ手を緩め、風船を勢いよく萎ませながらスマホに強く押し付けていきます。
この時、常に風船の中心にスマホが来るようにしながら垂直に力を加えて潰していくよう意識します。
しっかり力が加わっていると風船がスマホを包み込むような形でしぼみ、まるで中にスマホが入ってしまったように見えます。
実際にはスマホは風船が外側に貼り付いて包み込まれただけで、中には入っていないことが裏から見るとよくわかります。
このまま調べられると中に入っていないことがバレてしまうので、「風船を切って取り出しましょう」と言いながらハサミを取り出します。
ハサミがなければ素手で風船を破いても問題ありません。
風船の口の根本部分を切ると風船が破け、中からスマホが出てきたように見えます。
スマホを引っ張り出して観客に返してマジックは終了です。
風船の中に入るスマホのポイント
「垂直に」「強く」力を加えながら風船を潰す
このマジックの肝は風船の中に上手くスマホを入れることができるかどうかです。(実際には入っていませんが)
風船が大きく変形するくらい強く力をかけてスマホに押し付けることが一つのコツです。
またスマホには指がかからないようスマホを持つ手は伸ばし、スマホを乗せるだけにします。
練習無しですぐに成功するものでもないので、必ず事前に練習しておくようにしましょう。
借りるスマホは小さめのものをチョイス
近年はスマホも大型化が進んでいますが、スマホは小さい方が成功率が高くなります。
観客が複数人いる場合はできるだけ小さいスマホを借りるようにしましょう。
ガラケーなどスマホ以外のものでもサイズ感さえあっていれば問題なく演じることができるので、その時近くにあるもので臨機応変に演じてみても良いでしょう。
調べられる前にさっさと風船を破いて証拠隠滅!
このマジックの最大の弱点はスマホが包まれた後に手渡しすることができない点です。
裏を見られると中に入っていないことがバレてしまうからです。
現象が起きた後は放っておくと「見せてほしい」という声が必ず上がるので、そうなる前にさっさと風船を破いて証拠隠滅してしまいましょう。
手で風船を破るのでは上手く破れなかった時に手間取るので、ハサミを用意しておく方がスムーズでおすすめです。
まとめ
本記事では風船の中に入るスマホのやり方について解説しました。
風船さえあればすぐ演じることができ、観客のスマホで行うことができるので覚えておけば活躍の場も多いマジックです。
あらかじめ練習しておいていつでも演じられるようにしておきましょう。