概要
ライジングカード2
難易度 | |
汎用性 | |
インパクト |
現象
マジシャンは観客に自由に1枚のカードを選ばせ、デックに戻して軽く混ぜてしまいます。
人差し指を袖でこするような仕草をした後、カードの上に指を付けて上げると1枚のカードがくっついてせり上がってきます。
せり上がってきたカードを見るとそれが観客の選んだカードです。
マジックの特徴
- かなり簡単にできるライジングカード
- 準備不要で起こせる不思議な現象
- 角度には弱いので少人数向き
実演
- 実演
マジシャン 輝(Teru)
独学でマジックを学び、高校在学中にプロデビューを果たす。
ステージマジック・クロースアップまで幅広いレパートリーを持つ実力派。
主に指先を得意とするマジックを得意とし、2015年若手の登竜門と呼ばれるコンテストで見事受賞。
顔立ちとは裏腹にかなりのハイテクニックを駆使したパフォーマンスをぜひ体感して下さい。
観客の選んだカードをせり上げるマジックはライジングカードと呼ばれ様々なやり方がありますが、中でもかなり簡単にできて手軽なマジックです。
ただし上手く見せれば非常に不思議なマジックなので、覚えておいて損はありません。
手順も覚えやすいので初心者の方は覚えておくととても重宝すると思います。
角度には弱いので演じる場面には注意が必要です。
解説
解説動画
事前準備
このマジックで使うテクニック
準備するもの
- 特になし
演技
一組のカードを広げ、観客に自由に1枚のカードを選んでもらいます。
手に持ったデックの上から半分程度を取り上げてテーブルの上に置き、手に持った残り半分のカードの上に観客のカードを返してもらいます。
続いてテーブルの上に置いたカードを取り上げて手に持ったカードの上に重ねますが、この時観客のカードの上に左手の小指でブレイクを作ります。
<横から見た状態>
続いて次の方法でダブルカットコントロールを行い、観客のカードをデックのトップに移動させます。
まずブレイクを保持したままデック全体を右手のビドルグリップに移します。
これは右手の親指の腹の部分を挟むことによって行います。
<横から見た状態>
ブレイクより下のカードの更に半分程度を左手に取り、デックの一番上に回します。
<横から見た状態>
続いてブレイクより下の全てのカードを左手に取り、デックの一番上に回します。
このようにブレイクより下のカードを2回に分けて上に回すことにより、デックを混ぜているような印象を与えながら観客のカードをトップにコントロールすることができます。
<横から見た状態>
デック全体を揃え、表面が観客の方を向くようにしてデック全体を立てて左手に持ちます。
左手でデックの下半分程度を包むように持ち、甲が観客の方を向いている状態です。
右手の人差指を伸ばし、左腕にこすりつけて静電気を起こすような仕草をします。
続いてまず人差し指をデックの上エンドに当て、デックの陰で右手の小指を伸ばして手前側のカードの裏面に押し当てます。
<横から見た状態>
小指を押し当てたまま右手を上げていくと、手前側のカードが上がっていきます。
正面から見ると人差し指にくっついて1枚のカードが上がってきたように見えます。
<横から見た状態>
上がってきたカードの上エンド部分をつまみ、上方向に引き抜くような仕草をします。
上がってきたカードが観客の選んだカードであることを示してマジックは終了です。
ライジングカード②のポイント
デックを持つ角度に注意
カードをせり上げる際は観客からは中程から上がってきたように見えなければいけません。
そのためデックは表面が観客の真正面を向くように角度に注意して持つようにしましょう。
また上から見られると一番後ろから上がってきていることが見えてしまうので、デックはやや上の方で持ち、観客の目線と平行に近くなるようにしましょう。
小指を伸ばすタイミングを練習する
人差し指をデックの上に当ててから小指を伸ばしてカードをせり上げるまでの間は短ければ短いほど不思議に見えます。
ただし焦ってカードで隠れる前に小指を伸ばしてしまっては本末転倒です。
簡単なマジックとはいえここのタイミングは少し練習が必要なので、事前に鏡の前で確認しておくと良いでしょう。
カードを引き抜く際も気を抜かずに
カードがせり上がった後も油断は禁物です。
少し間があくと横や上からデックを覗き込もうとする方が多いので、せり上げ終わったらさっさとカードを引き抜いてしまう方が良いでしょう。
引き抜く際も真ん中から抜いたように見えるよう、上エンドを持って真上に抜くようにします。
まとめ
ライジングカードはとても不思議な現象で、ウケること間違いなしのおすすめマジックです。
中でも今回の方法はは非常に簡単なので初心者の方はぜひ習得してみてください。
本サイトでは他にも別のライジングカードを解説しています。
関連マジック
こちらの方法は少しだけ難易度は上がりますが本当に中程からカードをせり上げることができるためより不思議に見えます。
もし慣れてきたらこちらの方法もぜひ練習してみてください。