オーバーハンドシャッフル・コントロールとは
オーバーハンドシャッフルを使用したカードコントロールです。
トップカードをボトムに持ってくる、もしくはボトムカードをトップに持ってくることが可能です。
比較的難易度が低いので、初めて覚えるカードコントロールには最適です。
勿論、まずはオーバーハンドシャッフルをマスターしてからです!
オーバーハンドシャッフル自体、欧米では主流ですが日本ではあまりやっている人がいません。
その為、疑われづらさや、さらっとシャッフルをやる、という事を意識する場合、無理に使う必要はないのかもしれません。
しかしシャッフル自体がスタイリッシュなので、カッコつけたい際には非常に活躍します!
素早く綺麗にやればフラリッシュ的な要素もあるので、魅せながらシャッフルをしたいときはこちらですね。
魅せつつちゃっかりカードコントロールもしちゃいましょう。
オーバーハンドシャッフル・コントロールのやり方
トップカードをボトムへコントロールする方法
まずはトップカードをボトムへコントロールする方法です。
通常通りオーバーハンドシャッフルを始めようとしますが、この際左手の親指をトップカードに深くかけ、強く押し当てておきます。
このままカードを引いてとると、トップカードの一枚だけを左手に取ることができます。
ちなみに、右手の親指を深くかけ、1枚だけカードを取る技法を「ラン」と呼びます。
あとは通常通りオーバーハンドシャッフルを続けます。
終了するとトップカードがボトムへ移動していることがわかると思います。
ボトムカードをトップへコントロールする方法
今度はボトムカードをトップへコントロールしていきます。
終盤に差し掛かるまでは普通にオーバーハンドシャッフルで混ぜていきます。
終盤になったら最後の数枚をランしていきます。
すなわち、右手の親指をトップカードに押し当てることによって1枚ずつ左手に取っていきます。
何回かやる事により右手のカードは1枚ずつ減っていき、最終的に1枚のカードが残ります。
最後にそのカードを左手にとってシャッフルは終了です。
ボトムカードはトップに移っているはずです。
オーバーハンドシャッフル・コントロールのコツ
シャッフルのペースを崩さない
オーバーハンドシャッフルのみならず、シャッフルによるカードコントロール、フォールスシャッフル全般に言える事ではありますが、一定のペースでシャッフルをしましょう。
もちろんランするときもです。
何も最初から最後まで高速でシャッフルをする必要はありません。
変にペースが乱れたりするくらいなら最初から早くしない方が良いのです。
ただオーバーハンドシャッフルに関しては素早い方がかっこいいシャッフルなので終始ゆっくりだとかっこ悪いのは仕方ありません。
ランする際の力感覚を覚えるべし
ランがうまくいかない方は親指の力加減が強すぎる、もしくは弱すぎる可能性があります。
力加減に関してはニュアンスなので、試行錯誤して確実に一枚だけとれるようにしてみてください。
左手親指でトップカードをしっかり押さえるのはもちろんですが、同時に右手で持っているカードの側面をしっかり押さえることも重要です。
右手のカードもしっかり押さえることにより、余分なカードが右手に落ちてしまう事は少なくなるはずです。
まとめ
オーバーハンドシャッフルはいかにも「マジックをやっている感」があり、かっこいい割にコントロールの難易度は低いです。
見栄えがいいので派手な場所やパーティマジックなどで映えるシャッフルでもあります。
様々なコントロール方法を覚えておくことによって、場に合わせたシャッフル、そしてそのシャッフルに合わせてマジックをすることが可能です。
マジックを始めて間もない方は恐らくコントロールの重要性はいまいちわからないかもしれません。
確かにコントロール単体で何かのマジックをすることはあまりありません。
しかし、マジックをするにおいてはキーカードがどこにあるのか把握する、という事は非常に重要でその為にはコントロールという技法をマスターすることが必須です。
どんなカード当てマジックも起点には必ずコントロールがあります。
この機会にしっかり習得して今後のマジックに生かしてみてください。