本記事では片手でコインを投げ上げるようにしながら消してしまうテクニック、トスアップバニッシュのやり方について解説しています。
トスバニッシュを使うと片手で指先に持ったコインを消したり、出現させたりすることができます。
単発で小ネタとして演じられることの多いトスアップバニッシュですが、その応用範囲は広く、ルーティンに組み込んだりステージ・マジックで見せることもできます。
「このコイン消してみてよ」とリクエストされた際にさらっと見せれば受けますよ!
本記事ではトスアップバニッシュのやり方を画像つきでわかりやすく解説しています。
本記事を参考にしてトスアップバニッシュをマスターしてみてください。
トスアップバニッシュとは
トスアップバニッシュとは片手に持ったコインを投げ上げるようにしながら消してしまうコインバニッシュです。
実際の動きは以下の動画をご覧ください。
コインを投げ上げるようにして消すテクニックは全てトスアップバニッシュと呼ばれ、様々なパームを用いて行うことができます。
極論、コインを隠す動作を手を振り上げる動作でカムフラージュしながら素早くパームすればどんなパームにも応用することができます。
トスアップバニッシュのやり方
トスアップバニッシュはほとんどのパームで行うことができますが、手のひらを見せられるパームの方が効果的です。
そのためダウンズパーム、バックパーム、バックピンチなどがよく使用されます。
本記事では上記3種類のうち最も簡単なダウンズパームを利用したトスアップバニッシュを解説します。
人差し指と中指を伸ばし、指先にコインを挟んで示します。
手のひらは地面に向けることによってコインの面が相手によく見えるようにします。
コインを投げ上げる予備動作として手を少し下げて振りかぶりながら指を曲げ、コインを親指と人差し指の付け根で挟んでダウンズパームします。
そのまま流れるような動きで手を上げて指を伸ばし、コインを投げ上げたような仕草をします。
親指とコインは観客の目線に対して一直線になり、コインが見えない角度になるように注意します。
このとき観客側から見るとコインは親指の陰になっており、消えてしまったように見えます。
少し待ってからコインをキャッチするように右手を少し下げ、その瞬間人差し指と中指を曲げてダウンズパームしているコインを挟みます。
すかさず指を伸ばし、コインが再出現したことを示します。
コインがよく見えるよう手のひらは下へ向けるようにしましょう。
トスアップバニッシュのコツ
状況に応じてパームを使い分ける
本記事ではダウンズパームを用いたトスアップバニッシュのやり方を紹介しましたが、ダウンズパームは正面の相手にしか見せられないという欠点があります。
複数人を相手に演じる際はバックピンチやバックパームを用いた方が良いでしょう。
また必ずしも手のひら側を見せる必要がない場合はクラシックパームを使うこともできます。
状況に応じてパームを使い分けられるよう、多くのパームを習得しておくのがおすすめです。
コインを投げ上げる時に自分は空中を見る
コインを投げ上げたふりをした際には、「見えないコインを目で追う」ようにして自分も空中を見るようにします。
すると観客はつられて上を向くので、手のひらに注意が向きづらくなります。
コインを出現させる際も同様にして落ちてくるコインを目で追うようにし、手に到達する直前でコインを取り出すようにします。
「投げ上げる時」ではなく「振りかぶる時」にコインをパームし始める
コインを投げ上げる動きの中でパームを行うと、手が上がりきって止まったタイミングでコインがパームされることにもなりかねません。
この場合観客には「投げ上げると同時に消えた」のではなく、「投げ上げる動作の後にコインが手の中に消えた」ように見えてしまいます。
コインをパームする動きよりも手を投げ上げる動きの方が基本的には早く終わるということを念頭に置き、早め早めにコインをパームし始めるようにします。
コインを投げ上げる時ではなく、振りかぶりの動作と同時にコインのパームをし始めるくらいが丁度良い場合が多いです。
まとめ
本記事ではトスアップバニッシュのやり方について解説しました。
トスアップバニッシュは単発で演じると「手の中のどこかに隠している」ということは観客にもわかるため小ネタとしての印象が強くなりますが、使い方によっては通常のマジックやルーティンにも組み込むことが十分に可能です。
応用範囲は広く、使える機会は多いので是非習得してみてください。