「今度保育園でマジックショーをやることになった!けどマジックなんてやったことないし興味持ってくれるだろうか、、、」
そんな不安を抱えている先生や親御さんも多いのではないでしょうか。
特にマジックをしたことがなければ不安になるのは当然、どのくらい練習したら良いのかもよくわからないですよね。
でもこの記事にたどり着いたあなたはもう大丈夫です。
マジック初心者でもすぐにできて、抜群に盛り上がるマジックはたくさんあります。
本記事ではマジシャンとして多くの子供にもマジックをしてきた筆者が、「誰でも簡単にできて」「子供へのウケが良い」マジックを紹介しています。
子供にマジックをする際に気をつけたい点や、マジックショーを構成する際に意識するべきことも一緒に書いているので是非参考にしてみてください!
わかりやすい現象
園児相手に見せるマジックには「現象のわかりやすさ」が最も重要です。
言葉で説明したり、考えさせたりしなくても、ひと目で不思議なことが起きたことがわかるようなマジックが最適です。
わかりやすければわかりやすいほどウケる、と言っても決して過言ではありません。
そのため単純なモノの出現現象、わかりやすい変化現象、モノ自体が浮くなど不思議な動きをする系のマジックは子供に見せるマジックとしては特に向いています。
反対に言葉で説明しなければわからないような現象やよく見えない小さい道具を使ったマジックは子供に見せるマジックショーにはあまり向きません。
例えばメンタルマジックやトランプマジック、コインマジックなどは子供からそれほどウケが良くありません。
端的に言えば「派手である」マジックが最もウケると覚えておきましょう。
注意を引く小道具
まずは園児にとって馴染みのあるもの、興味をそそられるようなものをまず示して注意を引くことが重要です。
騒いでいる状態から集中状態にさせないとまともにマジックを見てもらうことはできません。
多くの大人にとって興味を引きやすいお金などは園児にはそれほど効果がないため、やはり大人とは別のもので注意を引いていくべきです。
特に人気のキャラクターグッズを用いたマジックは非常に効果的で一気に食いつきます。
最近はディズニーキャラクターも使ったマジックも豊富にあるので上手く利用していきましょう。
1つのマジックが短時間で終わる
子供相手にマジックをする際には集中力を切らさない工夫が大事です。
大人であれば多少退屈な間があったとしても我慢して見続けれられますが、子供は飽きればすぐに別のことを始めてしまいます。
退屈が他の子供に伝染すればとてもマジックショーどころではなくなる可能性もあります。
子供向けのマジックには1つ1つのマジック自体が短時間で終わるようなものをチョイスするようにしましょう。
1つのマジックが5分以内に終わると理想的です。
小さな現象が繰り返されるタイプのマジックも飽きられづらくおすすめです。
外さない!幼稚園・保育園でのマジックショー向けおすすめマジック
1.魔法のキャンディー
難易度 :★
盛り上がり:★★★★
不思議さ :★★★
キャンディーがたくさん描かれている本におまじないをかけて絵本を傾けると本物のキャンディーが出てきます。
再度絵本を開くと描かれていたキャンディーは消えてしまっています。
キャンディーは何でも好きなものを使うことができ、子どもたちにプレゼントすることができるので喜ばれることまちがいなしです。
ディズニーキャラクターということで園児の注意を引き、キャンディーで子供心をわしづかみにする、「まず間違いない」マジックと言えるでしょう。
マジックショーでは是非1番はじめに演じてほしいマジックです。
スティッチバージョンもあるので子供の好みに合わせて選んでみてください。
2.マジックブック
難易度 :★
盛り上がり:★★★
不思議さ :★★★★
全面白紙の本におまじないをかけると全面に鮮やかな色のついたイラストが出現します。
とても簡単ですが、シンプルでわかりやすい現象なだけに子供へのインパクトは尋常ではありません。
様々なディズニーキャラクターの本があり、単純にイラストブックとしても十分楽しめます。
女の子にはプリンセスを、など子供のお気に入りのキャラクターで演じてあげると更に盛り上がること間違いないでしょう。
最もオーソドックスなミッキーのマジックブックのみ、白紙→白黒のイラスト→色付きのイラストと3段階にわたって絵柄を変化させることが出来ます。
3.魔法のロープ
難易度 :★
盛り上がり:★★★
不思議さ :★★★★
柔らかいロープがおまじないをかけると立ち上がっていき、真っ直ぐ立ってしまいます。
指を鳴らすと一瞬で元通り、ふにゃふにゃのロープに戻ります。
人数が多く少し離れて見せる場合でも見せやすく、遠くからでも現象は一目瞭然なのが嬉しいマジックです。
子供にやらせても簡単にできるので、マジックをやりたがる子がいればこっそりやり方を教えてあげても良いかもしれません。
このマジックもキャラクターによって様々なバリエーションがあります。
4.アピアリングケーン
難易度 :★★
盛り上がり:★★★★
不思議さ :★★
何もないところから一瞬で長い魔法のステッキが出現します。
いわゆる「マジックらしいマジック」であり、ベタですが子供には大変受けます。
道具自体に仕掛けがあるので、後述のダンシングケーンなどをそのまま演じるためにはステッキのすり替えが必要です。
5.ダンシングケーン
難易度 :★★★
盛り上がり:★★★★
不思議さ :★★★★
手に持ったステッキが手を離れて宙に浮き、踊るようにして動き出します。
ステージマジックの花形とも思われるマジックで、園児を釘付けにすることは間違いありません。
キャラクターもののマジックなどで注意を引いた後、マジックショーの中盤で盛り上げながら演じるのに適しているマジックです。
上手に動かすのには少し練習が必要です。
6.変身ペーパー
難易度 :★
盛り上がり:★★★★★
不思議さ :★★
何の変哲もない紙をビリビリと破いて丸め、広げると紙でできた魔法使いの帽子に変化します。
非常に盛り上がる上にできた帽子はそのまま子供にプレゼントすることができるので喜ばれます。
一度使う毎に消耗するマジックですが、10回分がセットになっているためコスパは非常に良いです。
様々なシリーズがあるのでクリスマスにはサンタクロースや、一度見せたことがあれば今度はトランクスを作って頭にかぶせるなど、状況に応じて面白い使い方をすることが出来ます。
7.ミリオンフラワー
難易度 :★★
盛り上がり:★★★
不思議さ :★★★
空に見える手から次々と花が現れます。
中盤少し息抜き替わりに見せてあげるとショー全体に華やかさが加わります。
花は計20枚程度取り出すことができ、色は様々なので見ている方も飽きません。
8.アクションアニマル
難易度 :★★★
盛り上がり:★★★★
不思議さ :★★
本当に生きているかのように動かすことのできるぬいぐるみです。
餌やり、おじぎ、腹筋など色々な動きができるのでアイデア次第で無限の演じ方をすることができます。
ただ動かすだけならそれほど難しくありませんが、本当に生きているようなリアルな動きにするにはある程度の練習が必要です。
9.びっくりデカ耳
難易度 :★
盛り上がり:★★★★★
不思議さ :★
テレビでおなじみ、マギー審司の「耳がでっかくなっちゃった!」というギャグをするための道具です。
単純ですが園児相手には間違いなくバカ受けします。
少し集中力が下がって来たな、と感じたときに1発入れると一瞬で盛り上がるのでいざというときに用意しておくと安心です。
10.踊るハンカチーフ
難易度 :★★
盛り上がり:★★★★
不思議さ :★★★★
1枚のハンカチーフが手から離れて飛び上がり、踊るようにして動き出します。
ダンシングケーンよりも難易度が低く、誰でも少し練習すればできるようになります。
ショーのクライマックスにもおすすめのマジックです。
11.カラーチェンジングハンカチーフ
難易度 :★
盛り上がり:★★★
不思議さ :★★★★
繋がれた2枚のハンカチーフがひとなでするだけで鮮やかに色が変わります。
本当に綺麗に色が変わるので盛り上がること間違いありません。
難しそうな現象に反してマジック自体は簡単で、子供でも演じることが出来ます。
明日すぐにマジックショーをやらなきゃいけなくなった!なんてときもこのマジックならすぐにできるようになります。
アナ雪版もあるので、特に女の子にはこちらの方が良いかもしれません。
12.ディズニー マジカルペット
難易度 :★★★
盛り上がり:★★★★
不思議さ :★★
生きているように動かせるぬいぐるみのスティッチ、オラフバージョンです。
単純にぬいぐるみとしても可愛いので、これを取り出すだけでも子供の食付きは尋常ではありません。
しかし例によって生きているように動かすには多少の練習が必要なので、ある程度の練習期間は確保しておきましょう。
13.ふしぎな新聞紙
難易度 :★
盛り上がり:★★
不思議さ :★★★★
折りたたんだ新聞紙の中に水を入れて新聞紙を開くと水は忽然と消えてしまいます。
新聞紙は逆さまにすることすら出来ますが、再度畳んで傾けるとなんと先程入れた水が再び出てきます。
簡単ですがめちゃめちゃウケるので、確実に持ちネタにしておきたいマジックの一つです。
園児を引きつけた後の中盤~後半のマジックに向いています。
14. よみがえる新聞紙
難易度 :★★
盛り上がり:★★★
不思議さ :★★★★
新聞紙をビリビリに破いた後、おまじないをかけて一振りすると元通りになってしまうマジックです。
前述のふしぎな新聞紙を演じた後にそのまま演じるとルーティンとして美しく、最高のクライマックスになります。
新聞紙自体はすり替える必要があるので、すり替えができるような物陰が確保できるような場合には連続して演じてみてください。
15.消えるミルク
難易度 :★
盛り上がり:★★
不思議さ :★★★★
コップに入れたミルクをメガホン上に巻いた紙の中に注ぎ入れていくと忽然と消えてしまいます。
ふしぎな新聞紙と異なりこちらはコップに仕掛けがあるので、何度でも繰り返して演じることが出来ます。
手軽さの割にインパクトがあるので、是非ショーの中盤以降に組み込んでみてはいかがでしょうか。
16.ニューフライングライト
難易度 :★★★
盛り上がり:★★★★
不思議さ :★★★★
小さな光の玉が指先に現れ、消えたり、2つに分裂したりします。
途中途中で手が空であることを見せられるので非常に不思議です。
暗い部屋の中でやると非常に幻想的で、光るものが好きな子供の気を引くことができます。
見ていても中々飽きない上に非常に不思議なのでクライマックスのマジックに向いています。
色は3種類から選ぶことが出来ます。
大、小は仕掛けの大きさで、親指の太さで選んでください。
多少サイズが異なっていても使えるのでそこまで神経質になる必要はありませんが、基本的には親指が細い人は小、太い人は大を選択します。
子供向けマジックショープログラム作成のポイント
集中力の続かない園児に演じる場合、長丁場に及ぶマジックショーは避けた方が良いでしょう。
長くても30分程度、これを超えるプログラムは内容を見直したほうが良いと言えます。
マジックの種類は3つ~5つ程度が適当
マジックの内容と時間にもよりますが、演じるマジックは多くとも5つまでにしましょう。
そもそもマジックは無理に多くの数を演じる必要はありません。
あまり多くすると個々のマジックのインパクトが薄れるため、数を減らしてインパクトや面白さにメリハリをつけた構成を作ることを意識しましょう。
興味を引くマジック→小ネタ的マジック→インパクト大マジックの順に演じる
マジックの構成も飽きさせず、徐々に盛り上げていくよう意識して作る必要があります。
序盤は不思議さよりも「つかみ」を重視してキャラクターなどを使ったマジックを演じるようにしましょう。
中盤は基本何を演じても問題ありませんが、笑いや小ネタを取り入れるのであれば大きなマジックの合間に取り入れる方がベターです。
すこしダレてきたタイミングで方の力を抜いて見られる笑い要素が入っていると園児もクライマックスまで飽きずについてくることが出来ます。
最後はインパクトが大きく最も不思議なマジックをクライマックスとして持ってきて終了にすると心に残るマジックショーとなるでしょう。
一つの例ですが、30分程度のマジックショーであれば以下のように構成します。
①魔法のキャンディー
②アピアリングケーン
③ダンシングケーン
④変身ペーパー
⑤ニューフライングライト
つかみから入るとともにショーの中で2回の山場をつくり、合間に息抜きとしての変身ペーパーを入れます。
途中での息抜きも考慮することで比較的長いショーでも飽きさせずに最後まで見てもらうことが出来ます。
まとめ
本記事では幼稚園、保育園のマジックショーに最適なマジックとおすすめのショーの構成について解説しました。
マジックも相手によって内容を変えることが大事で、子供相手には特に気を使ってチョイスする必要があります。
マジックショーが成功すれば園児たちの一生の思い出に残ります。
素晴らしいショーにできるよう、グッズを買ったらしっかり練習して臨んでみてください。