コンボカウントとは
コンボカウントとはフォールスカウントの一種で、6枚あるカードのうち3枚しか見せずに6枚分数えるテクニックです。
やや難易度は高いものの、パケットトリックにおいては非常に重宝するカウントです。
なにせ持っているトランプの半分しか見せなくていいですからね。
カウントが終わった後は順番が元に戻るので、何度でも繰り返しカウントすることができます。
とはいえスムーズに数えるにはコツが必要なのでしっかり練習していきましょう!
コンボカウントのやり方
今回は例としてスペードのQ x3枚とハートのQ x3枚のうち、スペードのQしか見せずに数えていきます。
6枚のパケットを表向きに上から順に、スペードのQ x3枚、ハートの9 x3枚と
並べて左手にディーリングポジションで持ちます。
パケットの右下隅を右手の親指と人差し指で軽くつかんだ状態から、カウントを開始します。
1枚ずつテンポよく左手にカードを取っていきます。
1枚目は両手を近づけ、左手の親指でトップカードを引いて普通に左手に取ります。
2枚目のカードを1枚目のカードの上に引いて取ろうと左右の手を近づけていきます。
両手のカードが重なった瞬間に左手にある1枚目のカードを右手の残りのパケットの1番下に入れて、右手のパケットのボトムに加えてしまいます。
それと同時に左手の親指で右手にあるパケットのトップカード(2枚目)を引いて左手に取ります。
左手は3枚目のカードを取りにいきますが、その際に右手の親指でパケットの右下隅を強く押してパケットの上から4枚(Q,9,9,9)を全て左斜め前へ押し出してしまいます。
右手の人差し指がボトムカードをしっかり押さえていれば、ボトムカード以外の4枚を押し出すことができます。この際、4枚のカードがずれないよう注意してください。
左手はずれている4枚のカードをまとめて取りに行きますが、それと同時に左手に持っている1枚のカードをまた右手のパケットの1番下に取ってしまいます。
この動きが完了した時点で左手には上からQ,9,9,9の4枚のカードが残っています。
4枚目は右手に残った2枚のカードのうちトップカードを左手の親指で引いて取っていきますが、
4枚目のカードを取る際に左手の小指を4枚目のカードの下に挟んでブレイクを作っておきます。
ブレークを保持したまま5枚目のカードを取りにいきますが、両手のカードが重なる際に右手の人差し指と中指をブレークの下に入れてしまいます。
この状態から右手の人差し指でブレーク上のカードを抜き取って右手に取ってしまいます。
同時に左手の親指は右手にあるカードを左手に引いて取ります。
右手にあったカードと左手のブレーク上の1枚のカードが入れ替わる状態になります。
最後に右手に残った1枚のカードを左手にとればカウントは終了です。
コンボカウントのコツ
左手のカードをパケットのボトムに入れるコツ
左手にあったカードを右手のパケットの下に入れる部分がこのカウントの最も難しい所になるかと思います。
コツとしては右手の人差し指中指はほとんど動かさずに軽くパケットを持っておく事です。
そしてそのまま左手のカードを軽く持った右手の人差し指とカードの間に滑り込ませるイメージで行うとスムーズにいきます。
パケットをまとめて押し出すコツ
4枚のパケットをまとめて押し出す部分も躓くポイントです。
押し出す位置をできるだけカードの右下コーナーに近い部分、カードのほぼ側面を親指で押すことにより、ずれずに押し出しやすくなります。
この際、しっかりと右手の人差し指の腹でボトムカードを押さえてあげることも重要です。
カウントはスムーズに
カウントを練習する際は、まず普通にカードを6枚数えてみてその動きにできるだけ近づける事を目標にします。
また、カウント自体のスピードは速くある必要はありません。
ゆっくりでも途中でもたつくことなくスムーズにカウントする事が重要です。
まとめ
今回はコンボカウントのやり方について解説しました。
他のカウント技法との組み合わせのような技法になるので、フォールスカウント未経験の状態からコンボカウントを習得するのは難しいかもしれません。
先にエルムズレイカウントなどの基本的なフォールスカウントを練習してからコンボカウントを練習したほうが効率が良いかもしれません。
難しいテクニックですが、習得すれば使えるマジックも多くあなたの大きな武器になります。
スムーズにカウントできるよう練習してみてください。