Chameleon Card【カメレオンカード】の種明かし・解説

カードマジック種明かし

本記事ではカメレオンのように次々とカードの裏模様、表面が変化していくマジック「カメレオンカード」の解説をしていきます。

私は初めてこのマジックを見たとき、相当の衝撃を受けた記憶があります。

鮮やかさにおいてこのマジックの右にでるものはなく、私にとっても今でも最も好きなマジックの一つです。

ストーリーとともに演じられるところも良く、誰でも最後まで飽きさせることなく引きつけることができます。

 

しかしマジック自体のインパクトに比例するように、このマジックの難易度が高いのも事実です。

カウント系テクニックを駆使しており、一瞬のミスが命取りとなります。

徹底的に練習をする覚悟のある方だけが習得することのできる、間違いなく最高峰のパケット・トリックです。

 

カメレオンカードの実演動画は以下記事をご覧ください。

実演動画

 


カメレオンカード解説

事前準備

このマジックで使うテクニック

一組のデックと、デックとは違う裏模様のカードを3種類用意します。

3種類の裏のカードからそれぞれ2枚ずつ同一のカードを抜き出しておきます。

本記事では便宜上、2枚のカードをダイヤの7とスペードのKとして解説していきますが、カードは何でも問題ありません。

すなわち以下の写真においてはダイヤの7は裏面が赤、青、緑が1枚ずつ、スペードのKは赤、青、緑が1枚ずつ用意されている状態です。

用意した6枚のカードを裏向きで上から緑の7、赤い7、青い7、緑のK、赤いK、青いK、の順で並べて重ね、揃えて裏向きで脇に置いておきます。

要は色の順番が同じで上から7、7、7、K、K、Kとなっていることが重要です。

用意した一組のデックからはジョーカーを抜き出して表向きでテーブルの上に置いておき、デックのボトムにダイヤの7、トップにスペードのKをセットしておきます。

演技

デックを裏向きで両手の間にスプレッドし、観客によって好きな所に裏向きでジョーカーを差し込んでもらいます。

ジョーカーより右側のパケットでジョーカーの右半分を押し下げ、左手のパケットでジョーカーの左半分を押し上げることによってジョーカーを表向きにしつつデックを閉じて揃えます。

すぐにデックを再び両手の間に広げて、表向きになっているジョーカーの両側のカードを裏向きのままテーブルの上に置きます。

観客は適当に挟んだジョーカーの両側のカードを出していると思いますが実際にはトップカードとボトムカードにすり替わっており、巧妙なフォースになっています。

ジョーカーと他のデックを全て脇にどかし、最初に用意した6枚のカードを裏向きのまま取り出し、パケットはずらさずに観客に示します。

テーブルの上の左側のカードのみ表に返してテーブルの上に置きます。

パケットを表向きのカードにかざして右手を返して同じカードに変化していることを示します。

そのままパケットを表向きにして右下コーナーを右手で持ってコンボカウントを行って6枚数えます。

テクニック

6枚のカード全てがスペードのAに変化したように見えます。

パケットを揃えて裏向きにします。

ここでフラストレーションカウントを行いながらテーブルの上に3枚のカードを置きます。

テクニック

つまりパケットを右手のビドルポジションに持ち、右手を返して表を見せながらトップカードから1枚ずつテーブルの上に置き、裏色の違う3枚のカードをテーブルの上に並べます。

3枚目のカードをテーブルに置いた直後、残ったパケットは縦向きに返して表向きで左手にディーリングポジションで持ちます。

パケットを表向きのまま右手にビドルポジションで持ち、裏向きの一番左のカードにかざしてから右手を返して裏面を観客に見せます。

そのままフラストレーションカウントを行うことによって3枚全てのカードを数えて左手に扇状に取っていきます。

続いてダメ押しでカードチェンジを使用しながら3枚のカード全てが緑裏であることを示していきます。

3枚目のKを右手に持ち、左手に開いている2枚のKに近づけていきます。

左手にある上側のキングに重なった瞬間、右手のキングをKに持ち、左手のKを右手の人指し指と中指で引いて取る事によって入れ替えてしまいます。

そのまま右手に引いてとったKの左端を用いて、もともと持っていたKの右端を持ち上げる事によって裏向きに返します。

右手に持っているKを表向きのままテーブルの上に置きます。

続いて左手に持った裏向きのKを表に返しつつ右手に取り、左手に残ったカードの下に入れて一瞬だけ重ねます。

一瞬カードが重なった瞬間に左右のカードを入れ替え、左手に持っていたKを右手に取ります。

右手に持ったカードの裏で右手中指を左手に持ったカードの右端に引っ掛けながら右手を上に上げることによって左手のカードを裏向きに返します。

右手に持っているKをテーブルの上の表向きのKの上に重ねて置きます。

左手に残ったKを表向きにしつつ右手に取り、テーブルの上の表向きのK2枚をすくい上げて左手に持ち、カードを揃えます。

これら一連の動作はスムーズに行うことにより単に1枚ずつKを裏返しているだけのように見え、全てのカードの色が変わったことを強調することができます。

左手のパケット全体を裏向きに返してディーリングポジションに持ちます。

裏向きになっている右側のカードを右手で取って左手のパケットの上に重ねます。

パケットを軽くふっておまじないをかけてツー・フォー・カウントを行って4枚数えます。

テクニック

全てのカードが青色になったように見えます。

カウントが終わったらトップカードを右手に取り、両手を返して表面を観客に示します。

両手を元に戻し、右手のカードを左手のパケットに下側に半分ほどずらした状態で重ねます。

右手の中指を2枚目のカードに当てたまま2枚のカードを一緒に上側にずらします。

すると2枚目のカードだけが半分ほど突き出した状態になります。

突き出した2枚目のカードだけを取り上げて裏向きのままテーブルの上に置きます。

続いてテーブル中央のカードも裏向きで左手のパケットの上に乗せ、ツー・フォー・カウントを行って4枚数えます。

続いて先程と同様にトップカードを右手にとり両手を返して表を見せてからカードを重ねてずらし、2枚目のカードを抜き出してテーブルの上に置きます。

最後にテーブルの1番左にあるカードも同様に左手のパケットの上に乗せてツー・フォーカウントを行った後に表を見せてから、2枚目のカードを抜き出してテーブルの上に置きます。

テーブル上の左のカードを真ん中のカードに重ね、続いてその2枚のカードを右のカードに重ねてまとめます。

続いて左手のパケットをテーブルの上のパケットに重ねて取り上げ、裏向きのまま左手にディーリングポジションで持ちます。

最初に選んだ2枚のカードのうち裏向きになっている右側のカードを表向きに返します。

パケットを表向きに返したテーブルの上のカードにかざし、表向きにしてカードが変化していることを観客に示します。

表向きのパケットをコンボカウントを用いて6枚数えます。

全てのカードがダイヤの7に変化したように見えます。

パケット全体を裏向きにして右手にビドルポジションで持ち、フラストレーションカウントをして表面を観客に示しながらトップから3枚のカードをテーブルの上に配ります。

3枚のカードを置いたら残りのパケットを縦向きに返して表向きで左手に持ちます。

パケットを右手にボドルポジションで持ってテーブルの上の一番左のカードにかざし、右手を返して裏面が変化したことを観客に示します。

そのままフラストレーションカウントを行って3枚のカード全ての裏面が変化していることを見せます。

パケットを揃えて左手に持ち、トップカードをテーブルの左側のカードの上、2枚目のカードを中央のカードの上、3枚目のカードを右側のカードの上に重ねます。

重ねた3枚のカードを全て表向きにしてそれぞれの裏面が変化していることを示します。

1番右側にあるパケットのトップカードを右手に取り、右側に残ったもう1枚のカードを下からすくい上げます。

続いて右手に持った2枚のカードをテーブル中央の2枚のカードの下に差し入れてすくい上げます。

最後に右手に持った4枚のカードでテーブル左側の2枚のカードもすくい上げて左手のディーリングポジションに揃えて持ちます。

パケットのトップカードを左手親指で押し出して右手にとり、両手を返して表面を観客に示します。

両手を元に戻し、左側のKの上に左手のパケットのトップカードを裏向きのまま左手親指で配り、同時に右側の7の上に右手のカードを配ります。

同様にして残ったパケットのトップカードを右手に取り、また両手を返して表面を見せてから両手を戻し、左手のパケットのトップカードと右手のカードをそれぞれ1枚目のカードの上に配ります。

続いて左手を返してパケットを表向きにして観客に示し、左手を元に戻してトップカードをテーブルの左側に配られているカードの上に置きます。

最後に残ったカードは右手に取って表面を観客に見せ、裏向きにしてテーブルの右側に配られているカードの上に置きます。

これらの動作では同じカードを何回も見せていますが、テンポよく行う事により全てのカードの表面をあらためたように見えます。

テーブルの両側に配られた裏向きのカードをそれぞれ両手で3枚ずつ持ち、表向きのカードの上で振っておまじないをかけます。

裏向きのカードを全て表向きに返し、カードが変化していることを示してマジックは終了です。

 


カメレオンカードのポイント

3種類のカウントを徹底的に練習

カメレオンカードは3種類のカウントの繰り返しであり、このカウントこそがマジックの全てと言っても過言ではありません。

裏面の色が違う特性上、一瞬でもカウントが失敗してカードがずれてしまえばマジックそのものが失敗になります。

特にコンボカウントとツーフォーカウントは難易度の高いカウント手法ですが、何度やっても絶対にずれなくなるまで徹底的に練習してから人前でマジックをするべきです。

カウント系のテクニックをまだ何も習得していない方はまず基本である「エルムズレイカウント」から練習することをおすすめします。

ストーリー立てて演じるとより面白さが増す

黙ってミステリアスに演じるのも良いですが、カメレオンカードはカードをカメレオンに見立てたストーリーと共に演じるとより面白くなります。

特にマジック慣れしていない方、女性や子供に演じる際にはストーリーを交えることで興味を誘うことができます。

本サイトの実演動画でもストーリー立てて演じていますが、面白いストーリーが立てられるのであればカメレオンにこだわる必要もありません。

是非独自のバリエーションを作って演じてみてください。

最後にカードに仕掛けがないことを確認させる

カメレオンカードの良いところはこれだけ不思議な現象が起きるにも関わらず、全く仕掛けのない普通のトランプを使用しているところです。

マジックの最後には全てのカードを確認させることの出来る状態で終わるので、観客に促してカードを確認させるようにしましょう。

どれだけ調べても仕掛けがないことを確認した観客はより不思議な感覚が強くなるでしょう。

 


まとめ

本記事ではカメレオンカードのやり方について解説しました。

カメレオンカードは面白さ、不思議さ、鮮やかさどれをとっても最高峰のパケット・トリックで、練習するだけの価値があるマジックです。

マジックにそれほど興味のない相手でも必ず受ける鉄板マジックなのでぜひ習得してみてください。

 

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